ドル建保険どうしたらいい?
円安・ドル高
2022年初旬に1ドル=110円前後だった為替レートは1ドル=135円を超えてきています。お持ちのドル建保険に関するご質問やご相談が最近多くなっているのも当然かと思います。一番多いのはやはり現在持っているドル建保険の解約をすべきかどうかというご相談ですが、2つのことを考慮してよくお考えください。基本保険料の払い込みは完了している方或いは一時払いの商品の場合を想定しております。
その保障が必要か?
1つ目はドル建保険の魅力の1つはやはり保障機能があることです。しかし中にはこのタイプの保険は保障を中心に考えておらず資産運用の1つのつもりで加入したという方もいらっしゃるのではないかと思います。まずはこのドル建保険の保障が今も必要かどうかをよく考えてください。保障は別にある或いは子供も大きくなったのでこの分の保障が減るくらいは問題ないと判断されれば解約も選択肢かと思います。
解約した後どうする?
そして2つ目の方がより重要かと思います。それは解約した後の使い道は決まっているか否かです。加入した時期によりますがドル建保険の一番の魅力は予定利率が比較的高いことです。中には今では考えられないような予定利率という商品もあるのではないでしょうか?なのでこの保険をもし解約して解約返戻金をそのまま銀行に置いた場合、銀行の現在の金利を考えるとある意味高金利の物を低金利の物にわざわざ移し替えたという見方もできます。はたしてそれはお得なことなのでしょうか?例えば今解約すると解約返戻金が約$30,000の保険があります。解約するときの為替が$1=110円の時と$1=135円の時では受取額に75万円もの差が出てきます。しかしこの保険の予定利率は高いので今でも年間解約返戻金の増加額は$1=110円で考えても約75,000円程度あるというケースです。つまり置いておくだけで年間75,000円程度の利息が付く感じなので、為替での75万の増加利益というのは今解約して10年分の利息を先に受けよるような感じです。しかし10年後の為替レートがどうなってるか分かりませんが、置いておけば11年目以降も増え続けること、また解約返戻金の増加額は基本年々上がっていくことも考慮すると解約は迷いますよね。
長い目で見て!
やはり自分の人生と照らし合わせることが大切かと思います。自分の人生はあと10年で終わりではないと思えば置いておくだけ年間約75,000円増えていくのはやはり魅力的かと思いますし、このドル建保険という資産だけを考えるのではなく他の資産も考慮したうえでの判断をお勧めいたします。解約した後NISAなどを使ってそのお金を増やしていくという選択肢もありますし、必要なものがあればこの機会にそれを買ってもいいでしょう。解約するか否かその判断のためにまずはお持ちのドル建保険の金利やおおよその年間増加額を確認してみてください。