今年の市場と資産運用を総括
9年ぶりの従業員説明会
今月企業型確定拠出年金制度(DC)を導入いただいております某企業様が9年ぶりに従業員説明会を開催されました。その中でこの9年その資産を定期預金に置かれたままの方と投資信託を選択されて積極的に運用された方の資産残高の差に改めて驚かされました。定期預金に置かれたままの方は当然ですがほとんど増えていません。対して投資信託で積極的に運用された方は約1.5倍にもなっていました。勿論、定期預金に置かれたままの方の中にはそれでいいと言われる方もいらっしゃるかとは思いますが、私からすると運用において勿体ないことしたなと思っております。改めてご加入いただいてからの投資教育で資産運用の大切さをもっともっとご理解いただけるよう努力をしてまいりたいと思います。
今年の株式市場
昨日今年最後の取引となる「大納会」を迎え、日経平均株価は50,339円で取引を終えました。本日の新聞には「日経平均今年26%高、米欧上回る」という記事があり、年末の株価として初めて5万円を超え、前年末からは10,044円も上昇し過去最大とのことです。さらに最安値(4月7日の31,136円)と最高値(10月31日の52,411円)の差が21,274円というのも過去最大です。

現場では
思い返すと2025年の年初に「トランプ大統領がアメリカ大統領に就任したらどうなりますか?大丈夫でしょうか?」というお問合せやご相談をかなりいただきました。その時の私の回答は「分かりませんが、仮に市場が下がっても皆さんはドルコスト平均法を使っているということを思い出してください。慌てることはありません」とお答えしていました。蓋を開けると確かに4月上旬の最安値はトランプ関税による市場の不安心理が大きかったと思いますが、10月の高市総理の就任から上昇機運が高まり10月末の最高値を経て5万円超えで着地したという感じではないでしょうか。私自身の資産残高でも2025年は4月8日の損益率50.4%が最低で12月29日の同107.9%が最高でした。運用益が倍以上になったということです。大部分の方が大きく資産を増やすことが出来た1年だったのではないでしょうか。

海外市場は
ここまでは日経平均株価のお話をしましたが、海外はどうだったのでしょうか?これはあくまで個人の見解ですが、海外市場で特にテック7と呼ばれて近年世界の市場を引っぱってきたハイテク株が終盤伸び悩んだという印象です。実際に2025年においては日経平均株価が米国のS&Pやナスダックを騰落率で上回ったというニュースがありましたし、「テック7に陰り」という記事も目にしました。上記の記事にもありましたが、近年は日本株が米国株以上に好調だと言えるようです。ただ個人的には長期で見ると外国株の方が私は強いと思っています。なので運用においてはやはり外国株式と日本株式のバランスを考えることが大切です。この商品分散とドルコスト平均法による時間分散で資産を増やされることをお勧めいたします。








