こんな会社はぜひDC導入を!
この10年の経験から
私がCFPとして企業型確定拠出年金制度(DC)に携わるようになって10年が経ちました。現在私の福岡支店での担当が70社まで増えております。さてこの10年の経験を通してこの企業型確定拠出年金制度(DC)がよりお役に立つあるいは喜ばれると感じた企業や業種を今回は3つお伝えしたいと思います。
①社歴の長い会社
こういった会社は従業員さんの数が多かったり、とりわけ勤続年数の長い従業員さんの比率が高い、平均年齢が高いというケースが多いです。このことは会社としては経費となる社会保険料の負担がかなり大きいことが予想されます。なので社会保険料の削減が可能という企業型確定拠出年金制度(DC)のメッリットの1つが大いに喜ばれることとなります。もちろん会社の社会保険料負担が減るということは従業員さん個人の社会保険料の負担も減るということなので、従業員さん個人も喜ばれます。業種で言いますと建設業や製造業などがこれに当たるケースが多いです。
②従業員さんの女性比率が高い企業
企業型確定拠出年金制度(DC)でも弊社がお勧めしているのが選択制です。つまりこの制度を利用するかどうかは従業員さん個人の判断となります。基本この制度はご自身の貯金の話なのでやはり男性より女性の方がこの制度に関心度が高いといつも感じます。特に40代~50代の年金を考え始める世代の女性の加入率は他世代よりも高くなる傾向があります。業種で言いますと理容業や保育業などがこれに当たるかと思います。
③医療法人
医療法人に関しましては看護師などまだまだ女性の方が多いということで②の理由が当てはまります。しかし医療法人に関しましてはもう1つお勧めしたい理由があります。それは医療法人は一般の中小企業の経営者が加入できる退職金制度である小規模企業共済に基本加入できないということです。そこで医療法人の先生方にはこの企業型確定拠出年金制度(DC)をご自身の退職金積立と思って加入いただくケースが多いです。個人型確定拠出年金制度(iDeCo)だとMAX23,000円しか出来ませんが、企業型確定拠出年金制度(DC)だとMAX55,000円と倍以上出来ることも喜ばれます。