平均運用利回り6.9%
2023年度企業型確定拠出年金実態調査結果
本年3月27日に企業年金連合会より2023(令和5)年度の企業型確定拠出年金実態調査が発表されました。その中身を少し見ていこうと思います。
【参考資料】
資産配分の状況
今回の実態調査の中で私が一番気になったのは資産配分の状況です。未だに元本確保型のみで運用されている方が24.5%、4人に1人もいらっしゃるということですよね。5月23日の新聞に「NISAさえ怖い20代」という記事がありました。私からすると食わず嫌いなのではないかといつも思うところもあります。昨日も少人数のセミナーでしたが、ドルコスト平均法の話を聞かれた50代の女性が「基準価格が下がることにはメリットもあるんだということは目からうろこでした」という言葉をいただきました。50代の方でもここで気づかれるくらいなので20代の方はまだまだ資産運用に関する知識が不足しているのだろうと思います。そういった若者に資産運用に関する知識の提供をするとともに、あなたには時間という一番強い武器があることをお伝えしたいですね。
平均運用利回り
制度導入以降の平均運用利回りが6.9%。6.9%というのは一時金を預ければ10年で倍近くになる金利なので今の金利情勢からするとかなりいいのではないかと感じます。企業によって導入時期も違えば、人によって加入時期も違います。また上記元本確保型を選択されている方もいらっしゃる中での平均なので元本変動型を選択されている方だけでの平均はもっと高いものと推測できます。全体の8割近くの方が4%以上で運用できているというのも嬉しいことではないでしょうか。
継続投資教育実施方法
継続投資教育は導入企業の努力義務です。弊社も継続投資教育は大切であると考えておりますので、導入いただいております企業様には毎年継続投資教育のご案内をしております。時期は社会保険料の等級算定月(4月~6月)の前がいいと考え毎年1月末くらいにご連絡を差し上げて2月~3月にかけて無料で開催していただくことが多いです。実態調査にある動画視聴や小冊子・ハンドブックを読んでいただいても継続投資教育を実施したとみなされますが、やはり弊社としてはりリアル開催をお勧めしております。動画視聴や小冊子・ハンドブックの類になるとやはりどうしてもご視聴されない方、読まない方がいらっしゃるのではと危惧するからです。リアル開催は加入者全員が集まるのが難しいということもあるかもしれませんが、その場合は何回かに分けたりZoom開催で対応したりといったこともしております。遠方勤務の方もZoom開催であれば無料で対応できるのでお勧めです。ご自身の資産のことなのでやはり年に1度は意識を持っていただくことは大切です。