転職時の401K手続き
自営業の方が会社員に転職
先日弊社で企業型確定拠出年金制度(DC)を導入いただいております企業様よりお問い合わせがありました。内容は4月に入社された方が自営業の時に30,000円掛けていた個人型確定拠出年金制度(iDeCo)を企業型確定拠出年金制度に移換するにはどうすればいいのかというものです。
掛金変更の手続きが必要
このケースは自営業者(第一号被保険者)から会社員(第二号被保険者)となられた段階でまず個人型確定拠出年金制度(iDeCo)の掛金MAXが23,000円(転職先の企業に他の企業年金がない場合)となるので30,000円は掛けられなくなります。そこでまず金融機関に連絡をして掛金変更の手続きをする必要があります。ただ転職の忙しさもあってそこまで頭が回らない方も多いようです。もし自営業の方が会社員へ転職され本来のMAXを超えているにもかかわらず掛金変更の手続きをしない場合、だいたい2~3ケ月後に国民年金基金連合会から通知が送付され掛金減の手続きをするまで掛金はストップされることとなります。尚、その間の掛金の掛け過ぎ部分は返金されませんのでお気を付けください。
会社員から会社員への転職でも注意
個人型確定拠出年金制度(iDeCo)に加入中の会社員(第二号被保険者)の方が他企業への転職(第二号被保険者)される場合であっても掛金変更を余儀なくされる場合があります。例えば以前の会社は年金制度は一切なかったが転職先企業には確定拠出年金制度以外の年金制度(確定給付年金、厚生年金基金など)があったり、転職先企業に企業型確定拠出年金制度(DC)があって企業型との併用を希望される場合です。その際も掛金MAXが23,000円ではなくなるので必ず転職先の年金制度と掛金MAXがいくらなのか確認することをお勧めいたします。
【参考資料:個人型確定拠出年金(iDeCo)の上限】
https://faq.sbisec.co.jp/answer/5f06d2b243e70c00114f54a7
今回は
今回の弊社で起きましたケースではご本人が個人型確定拠出年金制度(iDeCo)との併用をご希望でなければ、掛金変更手続きではなく資格者喪失手続きにより対応可能かと思いますが、現在個人型確定拠出年金制度(iDeCo)の口座開設をしている金融機関に一度確認していただくようにお伝えしております。個人型確定拠出年金制度(iDeCo)にご加入中の方は知らない間に掛金がストップしてるというのはとても勿体ないので転職時は必ず口座開設をしている金融機関にご連絡することをお忘れなく。