社保負担が下がる仕組み!
本当に知りたいことって
私の仕事は企業へ選択制確定拠出年金制度の導入をお勧めしてそのサポートをすることです。なので私の仕事内容をご説明するときはそのことと導入メリットとして税金や社会保険料の削減が可能になるということをお伝えしています。先日もそのような機会があったので同じようにお話ししました。しかし皆様が本当に知りたいのはなぜこの制度を導入すると税金や社会保険料が削減できるのかその仕組みですよね。特に社会保険料は給料に国が決めた料率を掛けて算出した保険料を納めるしかないのではと思われていることと思います。「社会保険料って削減可能なんですよ」と言うと「え、そんなことができるの?」という反応がとても多いです。人によっては「それって法の隙間を突くようなグレーなやり方ですか?」という方もいらっしゃいます(笑)
制度導入から始まる
会社はこの制度を導入するだけです。まず前提ですが、この制度を利用するどうかは制度の頭に選択制とあるように役員様・従業員様個々人にご判断いただきます。なので制度利用は強制ではありませんので、利用したくない人は無理に利用する必要はないのです。
仕組み
仕組みは単純です。制度利用を選択した方はご自身でいくら掛けるか掛金を月3,000円~55,000円の間(1,000円単位)で決めていただきます。するとこの掛金が給与に含まれなくなるので税金は確実に安くなりますし、社会保険料も等級が下がるだけの掛金であれば負担が減ることになります。例えば月額給与20万円の方が掛金10,000円でされた場合、この方の月額給与は19万円となり、税金と社会保険料が削減されます。つまりこの制度を利用すると給料を下げられたのと同じ効果(実際は下げられたわけではなく受け取り方を変えただけです)となり税金や社会保険料の負担が減ることになるのです。当然この掛金分は年収にも入らなくなるので、銀行などで何らかしらのローンを組む予定がある方などはその辺を考慮して利用されることをお勧めいたします。
未だにあります
先日弊社から選択制確定拠出年金制度を導入いただいてもう6年以上になるある会社より連絡がありました。選択制確定拠出年金制度の経理処理(掛金が給与に含まれない)に対して社会保険事務所からそれで正しいのかと指摘があったそうです。過去にも弊社からこの制度を導入いただいている企業様で社会保険事務所から同じような指摘をうけたという連絡をいただいたことが何度かあります。その都度社会保険事務所の方に「よく調べてみてください」とお願いしてきました。結果それを否認されたケースは一度もありません。社会保険事務所の方でもこの選択制確定拠出年金制度のことをあまりご存じない方がいらっしゃるんだろうといつも思います(笑)